2006年06月11日
雨月物語 第2章
雨月物語
第2章 再会 前半
ネタばれになりますので、読みたい方だけ進んでくださいm(_ _)m
第2章 再会
女の章
女は仕事をやめた。
数日が経った。
一人になるのはよくないと言われ、知り合いがやっている雑貨屋で働くことにした。
新しい環境。
仕事をしていると、とても楽になれた。
ある夕暮れ時。
女は仕事を終え、バス停を降りた。
午後まで続いた雨のせいか、月がとてもきれいだった。
三日月よりも細い月。
女は今にも消えそうな細く、凛とした光を保つこの月が一番好きだった。
少し心地よくなった女が家に歩こうとすると、バス停の先に
手紙の男がいた。
男は自転車を止め、女性と話していた。
気恥ずかしそうにしながらも、楽しげな様子だった。
女はなんだか、ほっとした気分を感じた。
そして、家に帰るのをやめ、もうしばらく月を見ていることした。
2台ほどバスが通り過ぎた頃、手紙の男と話していた女性は帰っていった。
男は自転車に乗り、こっちに向かってきた。
女は気まずくなり顔を伏せた。
自転車が通り過ぎる。
が、すぐに止まった。
声をかけられた。
こんばんは・・・
男の章
転勤の準備やら、なにやらで忙しい日々が続いた。
あの日以来、カフェには入りづらくなっていた。
手紙は、いつの間にか無くなっていて見つからない。
たまに通りがかり、店内をちらっと見るが彼女の姿は確認できなかった。
同僚にそれとなしに聞いたが、やはりいないとのこと。
ある月のきれいな夜。
その日、男にしては珍しく、仕事の話とはいえ、後輩の女の子と帰った。
とてもよくしゃべる子で、自分もこんな楽しい会話が出来たらな等と感心
しながら、二人で歩いていた。
やがて話しも終わり、後輩と別れ家に帰ろうとした。
男は自転車をこぎはじめた。
そして、次の瞬間、我が目を疑った。
バス停にカフェの女がいた。
思わずブレーキをかけた。
やはり、彼女だ。
男は自転車を下りた。
しまった・・・・なにやろうとしてんだ、俺。
相変わらず、困った。
こんばんは
声をかけた。
あまりに差し障りのない言葉、ますます自分がなにをしようとしてるか、
なにをしたいのか、さっぱりわからない。
案の定、彼女は顔を上げたものの明らかに迷惑そうだった。
この間はごめんなさい
彼女は謝った。
こんなとき、どうしていいやら・・・
最近雨ばかりでいやになりますね
どうでもいい話しか思いつかなかった。
彼女は元気そうだった。ますます自分がなにやってるかわからなかった。
自分が恥ずかしくなり、男は帰ることにした。
自分から話しかけておいて・・・
また自己嫌悪に陥った男は自転車にのった。
いつもよりスピードを上げた。
でも、男は思った。
元気そうでよかった
そして、少し後悔した。
もっと話が上手かったらな・・・・
女の章
こんばんは
はじめての会話。
女はあの日の出来事よりも手紙を読んでしまった後ろめたさで
まともに目を向けることができなかった。
とりあえず、謝ってみた。
会話は沈黙が多かったが、手紙の感じと一緒で、とても感じのいい男だった。
元気そうで安心しました
そう言って男はそそくさと帰ろうとした。
ふと、傘のことを思い出した。
今度返しますね
男はしばらく出張で離れるから、大丈夫だという。
何が大丈夫なのか、わからないが、男は気まずそうだった。
女は手紙のことは言えなかった。
元気そうで安心しました
男はもう一度そう言うと、自転車に乗っていってしまった。
遠くに去る自転車を見つめ、女は自分がすこし微笑んでいるのに気づいた。
月はかわらず輝いていた。
男の章
最近梅雨にはめずらしく、晴れの日が続いている。
こんなときにはいいことがあるもんだと、男は同僚と太陽に感謝した。
以前担当していた、営業先の友人がやってる雑貨屋に彼女がいるというのだ。
転勤まであと2週間。
めずらしく、神様に感謝した。
男はそこの営業を同僚に、無理を言って代わってもらった。
男は彼女に会いたかった。
手紙はどこにいったかわからないが、転勤までに想いを伝えることを決意した。
雑貨屋には彼女がいた。
友人もいたせいか、会話もはずんだ。
話は男が思った以上に良い方向へと向かっていった。
男は再び、友人と神様に感謝した。
女の章
驚いた。
まさか、こんなところでまた、手紙の男と出会うとは。
男は輸入雑貨を扱っている営業マンで、この店は以前からの取引先だという。
雑貨屋の人とは同級生だったそうだ。
仕事が終わって、3人で食事をすることになった。
口数は少々少ないが、とても優しい人だと思った。
手紙の相手とはうまくいってないらしい。
自信がないとのこと。
みんなで応援するという話になり、互いにアドレスを交換した。
女はなんだか男を応援しようと思った。
男の章
話がうますぎる・・・
そして、微妙に違っていた・・・・
いや、おかしな方向に進んでいた・・・・
雑貨屋の同級生と彼女と3人で食事。
ここまでは神の力を感じた。
しかし、この先は自分次第だった。
まさか、自分と会社の後輩の仲を勘違いされてしまうとは。
とはいえ、アドレスを交換できたのは男にとって大きな一歩だった。
あの時、なんと言えばよかったのか
男はいい考えが思いつかなかった。
いや、僕が想っているのは、あなたです・・・・
・・・・・はぁ・・・・・
やはり、このままでよかったのか・・・
大きな食い違いはあったが、こんなに進展したことが幸せだった。
彼女は元気になっていた。
それがなにより、嬉しかった。
彼女ほど笑顔が似合う女性はいないと男は思った。
これからだ。時間は少ない。
男はこの先、神様に自分でやっていくことを誓った。
女の章
女は仕事をやめた。
数日が経った。
一人になるのはよくないと言われ、知り合いがやっている雑貨屋で働くことにした。
新しい環境。
仕事をしていると、とても楽になれた。
ある夕暮れ時。
女は仕事を終え、バス停を降りた。
午後まで続いた雨のせいか、月がとてもきれいだった。
三日月よりも細い月。
女は今にも消えそうな細く、凛とした光を保つこの月が一番好きだった。
少し心地よくなった女が家に歩こうとすると、バス停の先に
手紙の男がいた。
男は自転車を止め、女性と話していた。
気恥ずかしそうにしながらも、楽しげな様子だった。
女はなんだか、ほっとした気分を感じた。
そして、家に帰るのをやめ、もうしばらく月を見ていることした。
2台ほどバスが通り過ぎた頃、手紙の男と話していた女性は帰っていった。
男は自転車に乗り、こっちに向かってきた。
女は気まずくなり顔を伏せた。
自転車が通り過ぎる。
が、すぐに止まった。
声をかけられた。
こんばんは・・・
男の章
転勤の準備やら、なにやらで忙しい日々が続いた。
あの日以来、カフェには入りづらくなっていた。
手紙は、いつの間にか無くなっていて見つからない。
たまに通りがかり、店内をちらっと見るが彼女の姿は確認できなかった。
同僚にそれとなしに聞いたが、やはりいないとのこと。
ある月のきれいな夜。
その日、男にしては珍しく、仕事の話とはいえ、後輩の女の子と帰った。
とてもよくしゃべる子で、自分もこんな楽しい会話が出来たらな等と感心
しながら、二人で歩いていた。
やがて話しも終わり、後輩と別れ家に帰ろうとした。
男は自転車をこぎはじめた。
そして、次の瞬間、我が目を疑った。
バス停にカフェの女がいた。
思わずブレーキをかけた。
やはり、彼女だ。
男は自転車を下りた。
しまった・・・・なにやろうとしてんだ、俺。
相変わらず、困った。
こんばんは
声をかけた。
あまりに差し障りのない言葉、ますます自分がなにをしようとしてるか、
なにをしたいのか、さっぱりわからない。
案の定、彼女は顔を上げたものの明らかに迷惑そうだった。
この間はごめんなさい
彼女は謝った。
こんなとき、どうしていいやら・・・
最近雨ばかりでいやになりますね
どうでもいい話しか思いつかなかった。
彼女は元気そうだった。ますます自分がなにやってるかわからなかった。
自分が恥ずかしくなり、男は帰ることにした。
自分から話しかけておいて・・・
また自己嫌悪に陥った男は自転車にのった。
いつもよりスピードを上げた。
でも、男は思った。
元気そうでよかった
そして、少し後悔した。
もっと話が上手かったらな・・・・
女の章
こんばんは
はじめての会話。
女はあの日の出来事よりも手紙を読んでしまった後ろめたさで
まともに目を向けることができなかった。
とりあえず、謝ってみた。
会話は沈黙が多かったが、手紙の感じと一緒で、とても感じのいい男だった。
元気そうで安心しました
そう言って男はそそくさと帰ろうとした。
ふと、傘のことを思い出した。
今度返しますね
男はしばらく出張で離れるから、大丈夫だという。
何が大丈夫なのか、わからないが、男は気まずそうだった。
女は手紙のことは言えなかった。
元気そうで安心しました
男はもう一度そう言うと、自転車に乗っていってしまった。
遠くに去る自転車を見つめ、女は自分がすこし微笑んでいるのに気づいた。
月はかわらず輝いていた。
男の章
最近梅雨にはめずらしく、晴れの日が続いている。
こんなときにはいいことがあるもんだと、男は同僚と太陽に感謝した。
以前担当していた、営業先の友人がやってる雑貨屋に彼女がいるというのだ。
転勤まであと2週間。
めずらしく、神様に感謝した。
男はそこの営業を同僚に、無理を言って代わってもらった。
男は彼女に会いたかった。
手紙はどこにいったかわからないが、転勤までに想いを伝えることを決意した。
雑貨屋には彼女がいた。
友人もいたせいか、会話もはずんだ。
話は男が思った以上に良い方向へと向かっていった。
男は再び、友人と神様に感謝した。
女の章
驚いた。
まさか、こんなところでまた、手紙の男と出会うとは。
男は輸入雑貨を扱っている営業マンで、この店は以前からの取引先だという。
雑貨屋の人とは同級生だったそうだ。
仕事が終わって、3人で食事をすることになった。
口数は少々少ないが、とても優しい人だと思った。
手紙の相手とはうまくいってないらしい。
自信がないとのこと。
みんなで応援するという話になり、互いにアドレスを交換した。
女はなんだか男を応援しようと思った。
男の章
話がうますぎる・・・
そして、微妙に違っていた・・・・
いや、おかしな方向に進んでいた・・・・
雑貨屋の同級生と彼女と3人で食事。
ここまでは神の力を感じた。
しかし、この先は自分次第だった。
まさか、自分と会社の後輩の仲を勘違いされてしまうとは。
とはいえ、アドレスを交換できたのは男にとって大きな一歩だった。
あの時、なんと言えばよかったのか
男はいい考えが思いつかなかった。
いや、僕が想っているのは、あなたです・・・・
・・・・・はぁ・・・・・
やはり、このままでよかったのか・・・
大きな食い違いはあったが、こんなに進展したことが幸せだった。
彼女は元気になっていた。
それがなにより、嬉しかった。
彼女ほど笑顔が似合う女性はいないと男は思った。
これからだ。時間は少ない。
男はこの先、神様に自分でやっていくことを誓った。
Posted by ひおとこ at 08:59
この記事へのコメント
一気読みしちゃったし(笑)
はぁ・・・どうなるんだろう・・・ドキドキする^^;
なんか素敵な恋がしたくなっちゃった♪
はぁ・・・どうなるんだろう・・・ドキドキする^^;
なんか素敵な恋がしたくなっちゃった♪
Posted by ゆうな at 2006年06月11日 09:07
いいねぇ。
すばらしい。
望結実
ライブ行きたかったなぁ!
3番目が生まれて土日の晩は出にくい状況なのよ。
第3章期待
すばらしい。
望結実
ライブ行きたかったなぁ!
3番目が生まれて土日の晩は出にくい状況なのよ。
第3章期待
Posted by Mrナカモリ at 2006年06月11日 10:39
☆ゆうな☆
なるべく、読みやすいようにアップしたつもりですが、
楽しんでもらえて何より♪
☆Mrナカモリ☆
ありがとうございますw
そして!!!
おめでとうございます!!!
すんげぇ賑やかなんだろうなぁぁぁ
会えるのを楽しみにしてますよ~~♪
なるべく、読みやすいようにアップしたつもりですが、
楽しんでもらえて何より♪
☆Mrナカモリ☆
ありがとうございますw
そして!!!
おめでとうございます!!!
すんげぇ賑やかなんだろうなぁぁぁ
会えるのを楽しみにしてますよ~~♪
Posted by とも at 2006年06月11日 23:21