雨月物語 第3章

ひおとこ

2006年06月11日 21:44

雨月物語


第3章 別れ 前半


いよいよ、ラストの章となります


ネタばれになりますので、読みたい方だけ進んでくださいm(_ _)m
第3章  別れ

男の章

転勤の日がやってきた。
外は激しい雨と雷。
荷支度も済み、タクシーを捕まえ、空港へと向かった。


女の章

今日はいつになく、雨が激しい。
滅入った気持ちのまま、シャワーを浴びた。
あの日以来、不思議と気持ちは落ち着いている。
携帯がなった。
雑貨屋からだった。
男が今日転勤だから、見送りに行ったらという話しだった。
メールを送ったから大丈夫ですよ
女がそういうと、雑貨屋の友人はしばらく黙った後、
男のことを話し始めた。



男の章

予想以上の雨で、道は混んでいた。
彼女からメールが入っていることに気がついた。
元気でね
男はすこし笑顔を浮かべ、行ってきますと返し、携帯をカバンにしまった。
なんとかギリギリで空港に着いた。
急いで搭乗手続きをすませ、荷物を全部、預けた。





女の章

言葉が出なかった。
いろんな想いがよぎったが、ただ一言だけでも、何か、伝えなくてはと思った。
女は電話を切り、急いで家をでた。
男が落とした手紙を持って。
外は激しく雨が降っている。
女は男に電話をかけた。
しかし、つながらない。
出発まであと1時間しかなかった。



男の章

すべての手続きを終え、男はロビーで外を眺めていた。
ふと彼女のことを思い出した。
きっと、今日みたいな雨の日は憂鬱なんだろうな
男はすこし微笑んだ
ロビーに搭乗アナウンスが響いた



女の章

渋滞した道も抜け、なんとか空港についた。
しかし、出発時間を40分も過ぎていた
女は雨を恨んだ。
・・・・・・
間に合わなかった・・